太鼓でストーリーを演じる舞台
太鼓の秘める未知の可能性に挑戦する。

川田公子
KAWATA KIMIKO

琉球宮廷音楽と舞踊の伝承者であり「西武門節」等、数多くの民謡を作曲した川田松雄を父として生まれ、幼い頃より琉球独特の舞踊と旋律を学ぶ。舞踊家の道を歩みながら、特に三線の伴奏として習得した太鼓に才能を示し、沖縄の芸術の中に流れるリズムを基本として舞踊的打ち方を編み出した「みやらび太鼓」を創作。これより太鼓作品に関しての創作活動を始める。

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締太鼓が軽やかなリズムを刻み、楽太鼓でアクセントを付けていく二面太鼓組合せの視覚的にも艶やかな「みやらび太鼓」以降、三面太鼓打法の創作により、新しい太鼓サウンドの追及が始まる。次いで五面太鼓、七面太鼓の個性的な演奏法を編み出す。また一枚皮の公子大太鼓や大団扇の祀大太鼓、陽大太鼓、樹根大太鼓など、従来の鳴物の種類以外に、新たな特別の大太鼓そのものを創り出すことによって作品の可能性を広げている。


みやらび太鼓のメンバーを従えて打奏する、明るく楽しく華麗で情熱的な作品や、海洋沖縄の海や風など自然をテーマにした作品、日本古典文学に題材を求めた古典シリーズ等があるが、他のジャンルの人々との交流を多く持ち、太鼓の秘める未知の可能性に挑戦し続けている。